理解している問題をテストで落とさないために、小学生編(7/6)

皆様こんにちは。

河野塾塾長の河野ゆうじです。

 

当記事では、細かいところでバツにされてしまわないために気をつけること、小学生編を紹介します。

 

①かけ算の順番に注意!

もう、「できているのにバツ」の代表中の代表がこれですね。かけ算の前後が間違っているケースです。

これ、「別にいいじゃん!」と考える方が、生徒様、保護者様、その他一般の成人に至るまで非常に多いのですが、

実は指導要領では区別させるべきと定められているようです!

つまり、順番が正しくない式がバツになるのは学校のルール上正しいので、いくら合っていると主張しても認められることはありません。ただし、順番に意味がある場合とそうでない場合があるのですが、残念ながら学校教員でも全てのケースをしっかりと理解できていないことがあるようで、意味のない順序で原点されるケースもみられます。文章を読み取って立式する問題では順序に意味があるケースが多く、図や表を使って解く問題では意味がないケースが多いかと思います(それぞれ全てではない)。

たとえば、

リンゴを3人の子どもに2個ずつ配りたい。このとき、リンゴはいくつ必要か。

という問題の場合、前提として2個のリンゴが1セット、それを3セット配るわけですから、

3×2=6 答え 6個

となるべきで、2×3=6では式については間違っています。2×3を正答にするためには、トランプのように順番に1個ずつを2周しなければならず、問題から読み取れる状況ではない。と考えられることが多いようです。

一方、こんなケースもあるようです。

縦5cm、横6cmの長方形の面積を求めよ。

5×6=30 答え 30cm²

ですね。これは、6×5ではいけないのでしょうか。

今回、図ではなく文章で縦5cm、横6cmと指定しましたから、この場合はやはり公式の通りにしなければいけない、と考える先生が多いでしょう。しかし、図の場合は話が変わってきます。なぜなら、図で表されている場合、どの方向から見るか指定されていないケースが多いからです。つまり、横から見れば縦と横が入れ替わるので、6×5でも問題ない、と考えるのが合理的ですね(実際は図の場合でもバツにされるケースもあるようです)。

 

ちなみに、このように計算式の順序を気をつける必要がある理由ですが、「文章を正しく読み取り、定められたルールの通りに問題を解く」能力を身につけるためであるようです。数学になると、「乗法の交換法則」を習うので、式の順番でバツをもらうことはなくなるでしょう。

 

②漢字のとめ・はね・はらいに注意!

これは、実は気にしなくてもよいことになっているのですが、バツになるケースが多いようです。

文化庁によると、字の細部に違いがあっても、その漢字の骨組みが同じであれば、誤っているとはみなされないとのことで、これをご存じの先生であれば、とめはねはらいを理由に減点することはないようですが、全ての先生に周知されているわけではないというのが現実のようです。この指針については「常用漢字表の字体・字形に関する指針」という形で各都道府県の教育委員会に伝達されているようなので、もしこのケースで減点された場合は、「常用漢字表の字体・字形に関する指針」を知っているかどうかを先生に確認することをおすすめします。

 

せっかく勉強したのに不要な減点をされないためにも、採点基準については先生に事前に確認をしておくべきかもしれませんね。

 

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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